マウスピース矯正 SureSmileアライナーの魅力を渋谷・宮益坂の歯科医が語る

前回の記事「マウスピース矯正の本当の実力とは？渋谷・宮益坂の歯科医が語る」では、近年注目を集めるマウスピース矯正治療について解説しました。本記事では、近藤歯科クリニックが導入しているマウスピース矯正装置「SureSmileアライナー」を例に、その特徴とメリット、具体的な治療の進め方などを紹介していきます。

SureSmileアライナーの特徴

世界各国で20年以上の実績

SureSmileアライナーは、世界的歯科医療機器メーカーである米・デンツプロイシロナ社（以下シロナ社）が提供する歯科矯正システムです。シロナ社は歯科矯正に関して20年以上、本拠地であるアメリカもちろん、ヨーロッパ、オーストラリアなど世界各国で実績を積み重ねてきました。SureSmileアライナーは、最新のデジタル技術によって口腔内スキャンデータとCTデータが統合され、顎骨と歯根の位置までシミュレートすることが可能。患者さんの笑顔の写真を元に、治療計画（スマイルデザイン）を行います。

口腔内スキャナやCTのデータを統合

インビザラインなど他のマウスピース矯正システムとの違いは、口腔内スキャナーやCT、レントゲンのデータと統合されており、顎骨と歯根の位置までシュミレーション可能であること。これにより治療期間や治療後のイメージを事前に確認することができます。これは歯科医にとっての治療計画のバリエーション、さらには患者さんにとっての選択肢が広がることを意味しており、従来の歯科矯正では考えられなかったこと。デジタル技術がもたらす矯正治療の技術革新と言えるでしょう。

マウスピース矯正治療の流れ

SureSmileアライナーによる矯正治療は、歯のデジタルデータ解析が何よりも重要です。まずは口腔内スキャナーやCTを用いてあらゆる角度から歯並びのデータを取得します。現在の歯並びから治療終了後の状態をコンピューター上で視覚化。歯の動かし方をシミュレーションし、ステップごとにマウスピースをオーダーメイド作成します。

1. 歯の撮影
   口腔内カメラなどを使用して、歯のデータをデジタル撮影します。
2. 歯の動きを計算
   撮影したデータから、歯の動きを正確に計算します。
3. 治療計画の決定
   それぞれの患者さんに合った治療計画を決定します。
4. マウスピースの完成
   設定期間ごとに新しいマウスピースに交換。少しずつ歯を動かし、目指すべき歯並びに向けて調整していきます。

このようなデジタル技術の活用により、治療プロセスが効率化され、患者さんにとっても負担が軽減されます。また、デジタルデータを用いた矯正治療計画は、歯科医から患者さんへの説明が容易で、患者さんご自身も自分の歯の状態や治療の進行を把握しやすくなります。

SureSmileアライナーのメリット

透明で目立ちにくい。噛み合わせや顎関節の改善も

あらためて、SureSmileアライナーによる矯正治療のメリットを簡単にご紹介します。まず、従来の矯正装置と比較して違和感が少なく、透明で目立ちにくいため自然な見た目を維持できる点です。矯正治療中でも周囲に気づかれにくいので、患者の生活スタイルにも大きな影響を与えません。また取り外しが可能なため、口腔内の清掃が容易になり予防歯科にも役立ちます。
またSureSmileアライナーは、歯並びの改善が見られるだけでなく、噛み合わせや顎関節の状態も改善されることが多く報告されています。特に不正咬合や歯根のリスクを最小限に抑えながら、短期間で効果が実感できる点が評価されています。治療期間が短く、費用も抑えられることから患者さんの負担を大幅に軽減できます。

治療の費用や安全性、リスクや副作用について

SureSmileアライナー治療の費用は、一般的なワイヤー矯正と比べて多少高くなることがありますが、治療計画やアライナーの作成にデジタルデータを活用することで、治療期間が短縮されることもあるため、費用面でのデメリットが相殺されることもあります。安全性については、SureSmileアライナー治療では歯を固定するためのワイヤーや金具が不要であるため、口腔内でのトラブルや痛みが少なく、その安全性は高く評価されています。リスクや副作用も少ないとされていますが、個人差や治療内容によっては、アライナーの装着時に違和感や痛みを感じることがあります。また、アライナーを外す際に歯に力がかかり、歯根に負担がかかることもあります。これらの内容については、治療前に丁寧に説明があるはずですが、患者さん自身でもしっかり理解しておくことが大切です。

「デジタル技術の恩恵をフルに活用」

ここで、近藤歯科クリニックの近藤院長に話を聞いてみました。先生はSureSmileアライナーをどのように評価しているのでしょう？

「まず最初にお伝えしておきたいのは、歯科矯正というのは、そのやり方によって最終到達点が異なるということです。ワイヤーで動かすか？マウスピースで負荷をかけて動かすか？それぞれに動かせるところ、動かせないところがあるし、得意なところや不得意なところがある。だから結果も違ってくる。例えば、全体を矯正するか、気になっている一部だけを矯正するかでも結果が異なるんです。でも具体的にどう違ってくるのか？歯科医に言葉で説明されてもイメージができず、患者さんはとても不安になりますよね。不安を解消するには、自分の目で見て安心するしかない。
SureSmileアライナーなら、それができるんです。近藤歯科クリニックでは、治療前に矯正後のシミュレーション画像をお見せしています。全体を矯正した場合の画像、一部のみの場合の画像が見比べられ、それぞれのビフォー&アフターが動画で確認できる。歯だけでなく顔貌（顔全体の様子）がどのように変化するかも笑顔の写真でお見せしています。患者さんは画像や動画を見比べながら、全体にするか？一部矯正にするか？費用も考慮したうえで選べるわけです。選択肢があるのはとてもよいことですし、何よりも患者さん自身が仕上がりイメージを持つことで、安心して治療に専念できると思っています」

なるほど。SureSmileアライナーは、患者さんが安心できる環境づくり、治療計画という点で、近藤歯科クリニックの掲げるコンセプトに合致しています。他にも口腔内スキャナーを用いるマウスピース矯正装置は存在しますが、導入にあたり迷いはなかったのでしょうか？

「SureSmileアライナーのよいところは、スキャンデータとレントゲン、CTのデータがすべて連動しているところ。これで何ができるかと言うと、例えば『この歯根の状態なら、この歯の動きは弱そうだな』とデータから予測できる。つまりリスクを回避して、トラブルを未然に防げるんです。もちろん、どんなに優れたシステムを導入したとしても、矯正に関する歯科医の技術や知識、経験は欠かせません。その上で、デジタル技術の恩恵をフルに活用した矯正治療のプランニングができる。それがSureSmileアライナーの魅力だと思っています」

前回に続き、マウスピース矯正についてお届けしてきました。いかがだったでしょうか。デジタル技術を駆使した最先端のマウスピース矯正は、透明で目立たない、使いやすいだけでなく、患者自身に「安心」をもたらしてくれる歯科矯正であることがわかりました。歯並びでお悩みの方は、ぜひ近藤歯科クリニックに相談してみてください。あなたにとって最適な治療プランを提案してくれるはずです。

【重要】患者が歯科矯正治療を受けるべきかどうかは、歯科医院で診察や相談を受け、医師と慎重に判断することが必要です。