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渋谷・宮益坂の歯科医に聞いた「安全で効果的なホワイトニング」とは?(前編)

渋谷 歯医者 ホワイトニング
近年、美容の一環として人気のホワイトニング。いつかやってみたいと思っている方も多いかもしれませんが、実はホワイトニングのしくみや種類などはあまり知られていません。この記事では、渋谷・宮益坂の近藤歯科クリニックの近藤院長の話をまじえながら、ホワイトニングについての基礎知識と患者が把握しておくべき注意点などを解説。「安全で効果的なホワイトニングとは?」と題して、前中後編の3回にわたってお伝えしていきます。

ホワイトニングのメカニズム

生まれたばかりの赤ちゃんは真っ白のきれいな歯をしているのに、私たちの歯は年齢を経るにつれ、だんだん黄色や茶色などに変色していきます。その主な原因は、「ステイン」という着色汚れ。日々様々な食べ物や飲み物を口にするので、それらの色素が歯に付着することで歯が変色するのです。ただ、歯の変色はそれだけではありませんので、ホワイトニングを希望する方は、まずは歯の色のしくみについて知っておくことが大切です。

渋谷 歯医者 ホワイトニング

まず私たちの歯の構造ですが、黄色味をおびた「象牙質」という部分の上に、透明な「エナメル質」が覆っており、そのエナメル質を通して象牙質の色が透けて見えるため、少し黄色味を帯びて見えるというしくみになっています。

そしてこのエナメル質に、食べ物や飲み物、そしてタバコの成分などの外来色素が沈着して変色します(これがステインと呼ばれるものです)。特にタバコに含まれるニコチンやタールは、唾液中のカルシウムなどと結びついてエナメル質に固着し、変色の原因に。しかし、これらが付着してもすぐに変色するわけではなく、固着するまでには数日かかるため、毎日きちんと歯磨きをしていれば固着を防ぐことは可能です。

これが一般的な歯の変色のしくみですが、一方で内因性の変色のケースもあります。私たちの歯は加齢とともにこのエナメル質が削られていくのですが、一方で象牙質は厚みを増していくという特徴があります。このため、象牙質の黄色味が目立つようになり、歯が変色して見えるというわけです。
また、内因性の変色については、特定の疾病や投薬なども原因となることがありますので、変色の原因がなんなのかを歯科医師が診断し、ホワイトニングを含めた適切な治療を行います。

ホワイトニングの種類

ステインによってエナメル質が変色している場合、沈着の度合いが浅い場合は、歯科クリニックで歯面研磨すれば歯本来の色を取り戻せることもあります。一方すでに固着してしまっている場合はホワイトニングを実施することで、希望の白さに近づけることが可能です。ホワイトニングにはいくつか種類があり、それによって治療期間や効果なども異なります。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科クリニックで行うホワイトニングです。オフィスホワイトニングでは、色素を分解する「過酸化水素」を含んだホワイトニング剤を歯の表面に塗ったうえで、レーザーや光線を照射し、分解を促進します。即効性があり、1回のホワイトニングである程度の効果が期待できるため、イベント等があり、急いで白くしたいときなどに適しています。
歯を削ることなく漂白できるため、歯へのダメージは少ないですが、知覚過敏が生じてしみたり、適切なメンテナンスをしないと後戻りしやすいという特徴があります。
渋谷・宮益坂の近藤クリニックでは、治療時間は約1時間程度で、白さの希望にもよりますが、3~6回の通院が一般的です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、患者が自ら行うホワイトニングのことで、欧米では最もポピュラーなホワイトニングの手法です。
まず、過酸化尿素ゲルを含んだホワイトニング剤をマウスピースの中に注入し、それを歯に装着します。これにより低濃度の過酸化水素が発生し、固着した色素を分解します。これを1日2回、2週間ほど継続するのが一般的です。

オフィスホワイトニングに比べて時間はかかりますが、自然な白さを取り戻せることと、後戻りが少ないのがメリットです。時間がなくてオフィスホワイトニングに通えない方も気軽に始められます。また、オフィスホワイトニングと同様、知覚過敏が生じる場合があります。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた治療方法です。歯科クリニックに通いながら、自宅でもホワイトニングを行うため、即効性と持続性が期待できます。ただし費用と時間がかかるため、渋谷・宮益坂の近藤クリニックでは、特別な事情がない場合はどちらかの方法をおすすめしています。

ホワイトニングの流れ

実際にホワイトニングを行う際、どのような流れで治療するのか、渋谷・宮益坂の近藤クリニックの例でご紹介します。

オフィスホワイトニングの流れ

①カウンセリング
まずは口腔内のお悩みや、どれくらいの白さを希望するのかなど、患者様のお話を伺います。そのうえで、ホワイトニングの種類、効果、期間、費用などについて詳しくご説明し、希望に合わせたホワイトニングの治療計画を決めていきます。心配事がある場合は、このタイミングでなんでもご相談してください。

②口腔内のチェック
歯周病や虫歯がないか、そのほかホワイトニングの妨げとなるようなトラブルがないか、歯を一本一本検査していきます。トラブルがある場合は治療を優先し、ホワイトニングを行える状態まで回復するのを待っていただくのが通常の流れです。

③クリーニング
ホワイトニングの効果を引き出すために、ブラッシングでは取れない歯垢や歯石を除去したり、歯の表面を研磨し、着色汚れを除去していきます。

④歯の色味を確認
現在の歯の色味を確認するために、歯の色見本であるシェードガイドで測ります。シェードガイドはホワイトニング後、どれくらい変化したかを比較するためにも用います。

渋谷 歯医者 ホワイトニング

⑤ホワイトニング
まずは刺激性の強い薬剤が歯茎に付着しないよう、樹脂​とガーゼで歯茎を覆い、保護します。さらに歯の表面だけにホワイトニング剤が付着するようにマウスピースを装着します。
その後、ホワイトニング剤を歯の表面に塗布し、レーザーで光を10分ほど照射します。これを再度繰り返したらホワイトニング剤を除去し、仕上げの歯磨きを行って完了です。
渋谷・宮益坂の近藤クリニックでは、通常1時間程度で完了します。

ホームホワイトニングの流れ

ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングの①~④まで共通で、その後は以下のような流れで行っていきます。

ホワイトニング用トレーを作る
歯型を取り、自分の歯列に合わせたトレー(マウスピース)を作成します。トレーは作成に数日かかるため、出来上がり次第取りに来ていただき、その際にトレーと薬剤をお渡しし、使い方や注意点などをご説明します。

自宅でホワイトニング
トレーにホワイトニング剤を注入し、口内に装着します。2時間ほど経ったら外し、トレーと口内を洗浄。これを1日2回行います。

定期検診
ホワイトニング剤がなくなった場合や、歯の状態をメンテナンスするために、歯科クリニックへ通うことを推奨しています。クリニックでクリーニングするとホワイトニングの効果も持続しやすいため、渋谷・宮益坂の近藤クリニックでは、ホームホワイトニングを行う患者様の●%が定期検診に通われています。

ということで、前編はここまで。中編ではホワイトニングの効果について、後編ではホワイトニングの注意点などについてお伝えしています。ぜひご覧ください。

ホワイトニングでお悩みの方は、“選ばれる歯科医”渋谷・宮益坂の近藤歯科クリニックへ

渋⾕・⻘⼭エリアにお住まいの方、お勤めの方を中心に、多くの皆さまの⻭とお⼝の健康を⾒守り続ける近藤歯科クリニック。その大きな特長となっているのが、患者様からのご紹介、口コミで受診される方が多いこと。広告や営業活動はせずとも、開業から20年の間 “選ばれる歯科医” であり続けることに感謝を忘れず、⼀⼈ひとりの患者様に丁寧な診療を⼼がけています。ホワイトニングでお悩みでしたら、ぜひ話を聞かせてください。渋谷・宮益坂でお待ちしています。

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