「安全で効果的なホワイトニングとは?」と題して、ホワイトニングの基礎知識を紹介してきた本記事。前編ではホワイトニングのメカニズムや種類について、中編ではホワイトニングの効果についてご紹介してきましたが、最後は実際にホワイトニングを行うにあたっての注意点などについて、渋谷・宮益坂の近藤クリニックの近藤院長にお話しを伺いました。
ホワイトニングする前にしておくべきこと
ホワイトニングを行う際、まずは歯科医師が今の歯の状態を検査しますが、場合によってはすぐにホワイトニングを行うことが難しいこともあります。事前の検査で医師に相談してみるとよいでしょう。
虫歯や歯周病の治療
虫歯や歯周病がある場合、ホワイトニングよりも治療が優先されることが多いです。どうしてもホワイトニングを先に行いたい特別な事情があるなら歯科医師に相談することも可能ですが、ホワイトニングを優先するリスクもあります。というのも、オフィスホワイトニングでもホームホワイトニングでも、効果が出るまで1か月以上はかかるため、その間に虫歯が進行してしまいます。深刻なケースでは神経を抜かなければならないことも。さらに虫歯によって穴が空いていたり、歯ぐきが腫れていたりすると、ホワイトニング剤の刺激が強く、痛みを感じることも懸念されます。あまりに痛みが強いと、ホワイトニングを継続することも難しくなるでしょう。
また、虫歯の治療では白い詰め物を使用することが多いですが、ホワイトニングの前に行ってしまうと、ホワイトニング後の色とギャップが出てしまいます。ホワイトニングは人工物には効果がないため、詰め物の色に合わせて色を調整するのが通常です。せっかくのホワイトニングの効果を無駄にしないためにも、先に虫歯の治療を完了させておきましょう。
知覚過敏の治療
知覚過敏とは、虫歯や歯の神経の炎症などの病変がないのにもかかわらず、冷たい・熱い食べ物や飲み物を口にしたときなどに歯が痛くなる症状です。原因は、エナメル質の下にある象牙質の露出。通常はエナメル質に覆われているため温度変化などが刺激として感じられないはずですが、なんらかの理由で象牙質が露出していると痛みの原因になります。特に歯ぐきが下がり歯の根っこが露出すると、象牙質がむき出しになってしまうのです。知覚過敏の症状がある場合はホワイトニング剤による刺激は強い痛みとなってしまうため、ホワイトニングは避けたほうがよいとされています。
渋谷・宮益坂の近藤クリニックでは、知覚過敏の方がホワイトニングを希望する場合、まずは知覚過敏の治療を行います。様々な治療法があるため、歯科医師に相談してみてください。
ホワイトニングできないケースもある
ホワイトニングはほとんどの方が受けられる安全な治療ですが、特定の条件に当てはまる場合はホワイトニングができないこともあります。以下に当てはまる方は、歯科医師に相談してみてください。
18歳未満の方
ホワイトニング治療が国内で導入された当初は、刺激が強いことなどを理由に未成年はホワイトニングが禁止されていたため、その影響で現在も18歳未満の方にはホワイトニングを行わない歯科クリニックが多いようです。現在ではホワイトニングの薬剤や技術が進歩したため、18歳未満の方にもホワイトニングを行うクリニックが増えています。
多くの歯科クリニックと同様、18歳以下のホワイトニングはお断りしています。理由としては、成長途中の歯はホワイトニング剤の影響が出やすく、刺激となりやすいためです。また、ステインの沈着が進んでいないことがほとんどなので、ホワイトニングの必要はないという理由もあります。ただし、特別な事情がある場合などは相談ください。
妊娠中の方
妊娠中の方は、ホワイトニング剤が胎児に影響を及ぼす可能性があるかもしれないため、ホワイトニングを控えていただきます。また、授乳中もホワイトニング剤が乳児に影響を与える可能性があると言われているため、ホワイトニングを希望する場合は授乳が終わってからにするか、もしくはクリーニングで歯の表面についた着色汚れを除去するとよいでしょう。妊娠中はホルモンのバランスが乱れるため、口内環境が悪化しやすいです。クリーニング目的で定期的に通院することで、虫歯や歯周病も防ぐことができます。
無力カタラーゼ症や光線アレルギーの方
稀なケースですが、特定の疾病やアレルギーがある方もホワイトニング剤を使用することができません。無力カタラーゼ症とはホワイトニング剤に含まれる過酸化水素を体内で分解できないため、ホワイトニングはNGとされています。
また日光を浴びると皮膚に炎症が起こる光源アレルギーの方は、レーザーを用いるオフィスホワイトニングは受けられません。ホームホワイトニングは可能ですので、そちらを選択するとよいでしょう。
ホワイトニングを安全に効果的に進めるポイントとは?渋谷・宮益坂の近藤歯科クリニック院長に聞いてみた
ここまでホワイトニングの基礎知識についてご紹介してきましたが、ホワイトニングを安全かつ効果的に進めるためには、どのような点に注意したらよいのでしょうか。渋谷・宮益坂の近藤クリニックの近藤院長に伺いました。
「ホワイトニングを受ける際に、最初にカウンセリングを行いますが、その際に必要な費用や回数をしっかり確認しておく必要があります。ホワイトニングは自由診療ですので、保険適用外の治療になります。どれくらいの白さにしたいのかによって費用も変わりますので、事前に医師と目線合わせをしておくことは大切です」
最近では歯科クリニック以外でホワイトニングを行うサロンなどもあるようですが、歯科クリニックで行うほうがよいとされるのは、どんな理由があるのでしょうか?
「ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素は、免許のあるプロでないと扱ってはいけない薬剤です。そのため、ホワイトニングをうたっているサロンは無免許で扱っているか、もしくは効果の低いホワイトニングジェルを使用している場合が多いです。また、ホワイトニングを行うには歯の状態をチェックし、クリーニングを行う等の手順がありますが、サロンでは歯の治療は行えませんので、その点でもしっかり歯科クリニックでホワイトニングを行うほうが安全です」
最後に、近藤歯科クリニックでホワイトニングを行う際に大切にしていることを聞きました。
「基本的には、ホワイトニングを私のほうからおすすめすることはないのですが、歯の治療の過程でご相談いただく場合に、クリーニングなどを含めてホワイトニングの提案をさせていただいています。大切にしているのは、適度なタイミングでストップすることですね。患者さんの希望ももちろん踏まえたうえで、自然な白さ、適切な白さになったらストップしますので、安心して任せていただけると思っています」
ホワイトニングでお悩みの方は、“選ばれる歯科医”渋谷・宮益坂の近藤歯科クリニックへ
渋⾕・⻘⼭エリアにお住まいの方、お勤めの方を中心に、多くの皆さまの⻭とお⼝の健康を⾒守り続ける近藤歯科クリニック。その大きな特長となっているのが、患者様からのご紹介、口コミで受診される方が多いこと。広告や営業活動はせずとも、開業から20年の間 “選ばれる歯科医” であり続けることに感謝を忘れず、⼀⼈ひとりの患者様に丁寧な診療を⼼がけています。ホワイトニングでお悩みでしたら、ぜひ話を聞かせてください。渋谷・宮益坂でお待ちしています。